
現在、数万とも数十万とも言われるお店が登録され
それぞれにランキング付けが行われている、食べログのランキング
その千葉県内ランキングに於いて、他店の追随を許さず
県内での1位はもちろん、全国区でも上位にランキングされるお店
それが、千葉県佐倉市にある「プレゼンテ スギ」になります
ただこちらのお店、そのお値段はもちろんの事、とにかく予約がとれないお店でもありまして
私も過去に何度か足を運びたく思っていたものの
「予約は半年待ち」との話を聞き、断念し続けてきたお店の1つ
そんなプレゼンテ スギを、遡ること半年前
飲み友達兼が予約してくれるものとなりまして
JR佐倉駅から徒歩20分となるこちら
「プレゼンテ スギ」をついに・・・ついに初訪問する事に
話に寄れば、事前予約の際に
・料理とお酒のペアリングコース
・料理とノンアルコールでのペアリング
などを選択する事ができるこちらのお店
と言うのも同店では、全20品以上の料理が提供されるコースとなる上
その料理それぞれに対し、最もマッチするお酒が提供されるのだとか
料理、お酒共に品数が多い分、量は調整されるのだそうで
いずれにせよ、楽しみな事この上ない本日のディナー
ランチ、ディナー共に1日2~3組のみの案内になるそうで
通された席にはこの通り、オシャレなナプキンと共に謎の紙?が
そんな紙はもちろん、本日のお品書きとなるのですが・・・
もう素人がこのお品書きを目にしたとして、何言ってるのか全然分からん
そんな謎多きコースで、揺るがぬ千葉県1位をキープする本日のディナー、もう楽しみ以外の言葉が見つからずな展開に。
佐倉市のプレゼンテスギを初訪問 極上凄すぎる料理とお酒のペアリング、全25品がスタート
初訪問では全く理解出来ない本日のお品書き
これに対し、既に幾度も足を運んでいる友人は理解を示す一方
せっかくならばその魅力をフルに味わいたい私は、敢えて予備知識無く本日のコースへと向かう事に
そんな料理の提供が始まった1品目、
まず提供となったのが、美しく飾られた定点トマト飴なる品
こちらは同店で頂くコース、定番の1品目だそうで
そんな1品目から早くも、
ペアリングするためのお酒が提供
そんなお酒に並び、提供となったのがいわゆる「お冷や」なのですが
そこに使用される氷は地球をイメージしたそうで
ただの丸氷では無く、バタフライピーで色づけ
飲み進めることと光の加減で、色合いを変化させるという驚きからスタート
続く2品目ですが、
ここで提供となったのは、カタクチイワシのパニーニ
実はこれ、先ほどのメニューに記載のない品になるそうで
ただでさえ20品近くの名前(それがどんな料理か全く分からないけど)が並ぶお品書き
にも関わらず、そこに加えその日の気分等で、4~5品が追加で提供される同店
しかもその料理、全てにストーリーが設けられており、1品毎にそれを伝えるプレゼン付き
料理を味わい楽しむだけで無く
何故この料理が生まれたのか、そこにどんな意味を込めたのか
更には、なぜその食材を利用したのかなど
全ての料理に込められたテーマや創意工夫、その全てを伝えていく説明もまた、同店の楽しみとの事
そんな魅力詰まった3品目となるのが、、固められた水牛ミルクへのニホンミツバチの蜂蜜添え
いずれも県内産の品を使用するなど、イタリアンながらに千産千消にも拘りを魅せてくれる同店
続く品も、その真骨頂と言うべきものとなっており
こちらは「千葉の魅力」と名付けられた、伊勢海老&ホワイトチョコレート
それを盛り付けているお皿は、チバニアンの地層をイメージし作成してもらったものだそうで
多彩な食感に身だけで無く、殻をも使用して旨味を宿した、極上過ぎる伊勢海老とホワイトチョコのハーモニー
更には、今シーズンラストのタイミングで頂く事が出来た、
その名も「降り立った鴨」
ビーツとサワークリーム、ピーナッツとアーモンドにペコリーノチーズを合わせた鴨のソテー
ここに合わさる素材、その全てがあり得ない調理行程を経ているものばかりとなり、その1品に込められた熱意からして、もう異次元となる同店
当然の如く、その美味しさもまた格別過ぎるものとなり
もう私如きでは、理解出来ない粋にある全ての料理
美味しいと表現することすら生ぬるい、ため息と共に「凄い…」ばかりを連呼する品々
にも関わらず、合間合間には
「楽しみな給食」と名付けられた、遊び心ある料理も提供
こちらは焼きたてのクロワッサンに、メープルシロップときな粉で風味をプラス
当然ながら、ここまでの料理全てに異なるお酒もペアリング
その中には、驚きの銘酒「オーパスワン」も並ぶなど、最早言葉で説明しきれない魅力だらけに。
美味い!の表現じゃ生ぬるい、凄すぎる料理の数々
ここまでで既に6~7品を頂きながら、まだ前半の折り返しすら迎えておらず
当然の如く、次なる料理がまだまだ待ち構える、プレゼンテ スギの料理とお酒のペアリング
続いて頂くこちらの品は、
信玄餅!?と名付けられたこちらの品
確かにそのビジュアルは信玄餅を思わせる1品ですが
その正体はフレンチトースト、しかも上に掛かるきな粉を模したものはフォアグラのテリーヌとのこと
これは一体・・・と、口に運んでみると
うわ、やられた…完全にフォアグラ
冷やし固めたフォアグラのテリーヌを粉砕し、きな粉状に
それをフレンチトーストと頂く、温冷の温度差をも楽しませる1品に
更に驚きとなるのが、これもまたプレゼンテ スギの名物とされる品
その名も鰤大根となります
しかしながら、鰤については見る限り生に近しい状態
そして大根もまた、生そのものの食感を持ち合わせる状態での提供
にも関わらず、その双方には
大根には鰤の、鰤には大根の旨味を「ガストロバック」という調理法でそれぞれ移し、生のままをキープ
減圧した状態で加熱を行うガストロバックでは、素材の状態を変えること無く、煮込みのように味を移すことが可能とかで
鰤からは大根特有の甘みが、大根には鰤の持つ魚介の旨味が生の状態ながらに広がる双方
しかも鰤については、完全に生の状態だというのに、皮目はパリッとした焼き上がり
説明が無ければ、何が起こっているのかすら理解出来ない、混乱続きの絶品料理に
続く1品も驚きの様相で提供となる、
こちらスズキの生ハム
同品はシェフがルアーで釣り上げたスズキ
その状態を再現したく、正に吊り上がったばかりのスズキを模した盛り付けで提供
器として利用しているのは、もちろん実際に釣り上げたスズキの頭でして
その中にはスズキの生ハムを始め、雲丹にキャビアにと豪華な食材も使用
そんな究極過ぎる料理を頂いたかと思えば、
その次には「立方体」と名付けられた可愛らしいパンが提供
とは言え、こちらに使用されるレーズンは県内産ラム酒を使用
バターも自家製で発酵させたものを使っていたりと、無い食材・調味料はなんでも自家製で作り上げる拘りが行きすぎた品々
その後もブッ飛んだ料理が続くものとなり、
この日の朝、近所で採取してきた野草を調理した品、その名も「採取」
使用されるのは菜の花・韮のソテーらに、マッシュルーム発酵ソース
キノコを苦手とする私が、美味すぎると感じたほどの野菜料理を頂くほど
お次も野菜が続くものとなり、
こちらは本日の隠れメニューといった立ち位置・・・
だったか、とにかく品数が多すぎる上に説明も多数と、全く以て覚えきれない各品
そんな中でも衝撃的だったのが、
こちらトラフグのフラン
白子のソース、そして削りたてのトリュフを添えたひと品で
解き放たれる香りの優雅さ
それを纏ったトラフグ、白子の濃厚な旨味はべらぼうすぎる美味しさに
続く品は、まさかの和テイストで進み、
こちらはその名も「杉寿司TYPE-R」
Rはリゾットを現しているのだとかで、使用される素材ははまぐり&アワビ
香り豊かな二種の貝、そして包みあげる海苔も芳潤な香りをプラス
ベースにはイタリアンが存在しているらしいものの、すでに国籍は分からず、世界を行き来するばかりに
更にこちらも驚きを残す品となった、
キョンのお好み焼き風なる一品
ご存じの通り、千葉では害獣扱いされるキョン
その肉を用いて、生地には大根、発酵したムラサキキャベツ&パウダーを添え、お好み焼きテイストに
そんな驚きのジビエも頂き、次なる料理を待つ感には
何故かこのタイミングでアイスキャンディ
しかも熟成されたジャスミン茶を使用と、ここにも拘り盛り沢山
そんなキャンディでの小休止に合わせ
このタイミングでビールが提供
しかも、ミシュラン星付き点御用達となるクラフトビールだそうで
ここにビールを合わせた理由、それはもちろん期待通り
提供となったのは、High&lowステーキと名付けられた肉料理でして
こちらは-25℃~低温調理を経て、薪火で仕上げと、幾段階にも分けた火入れで調理
しかも昨今流行の熟成タイプとは逆を進む、しっとりマリネで仕上げたフレッシュさが魅力で
そこに合わせるソースは、こおろぎ醤油を用いた上、香り付けには山崎の12年をスプレーで塗布
生胡椒の発酵ブルーベリー漬けも添えられたりと、もう目が回りそうな驚きばかり
更に続くのは
杉寿司TYPE-Sと名付けられた一貫
使用されるネタは熟成された塩釜産本まぐろ&雲丹となる煌びやかさも完備
そんな華やかさは野菜でも変わらず、
こちらは「Sugi畑をお皿に乗せて」となり
使用される野菜は、自家製となるエディブルフラワーとのこと
そしてようやく、イタリアンらしさを取り戻した
本日のパスタがここで提供
とは言え、ここにも和テイストが詰まっておりまして
ベースになるのは自家製となる、ボラとスズキのカラスミ
そこに、これまた自家製鯖のみりん干しを添えたこちらのパスタ
カラスミの美味しさはもちろんのこと
トッピングされる鯖のみりん干しもまた、べらぼうな美味しさに
残る具材のみで、ご飯をも食べたくなる絶品パスタを味わい
ここからはドルチェの時間へと突入
まずひと品目には「泡、氷、焦げ」なる逸品
使用されるのは、今年ラストとなりそうな名残みかん
こちらをかき氷として使用しつつ、身&皮もトッピング
特にこちらの「焦げ」を担当するのがみかんの皮
シャリッとしたシャーベットに加わる香ばしさと香りが格別な味わいをプラス
そんなドルチェにもまた、
ペアリングするお酒が提供されるのが、ここプレゼンテ スギ
料理も20種以上頂くその一方
共に味わうお酒もまた20種以上となっておりまして
料理を追おうとすれば、お酒まで記憶が追いつかず
今回はお酒に関する記載を、諦めて挑んでしまった形に
そして次のドルチェには、
こちら、音と香りが提供
パリッパリになるまでオーブンで焼き上げた・・・蕗の薹だったか
こちらを崩し、ガトーショコラと共に頂くのですが
その中には、名前を忘れたものの
近隣で採取されたキノコも使用しているとのこと
これに関しては、さすがにきのこを苦手とする私
ちょっとその風味を感じるものとなってしまいましたが、
そんなキノコの記憶をも忘れさせ、次なるインパクトがこちら
その名も「食べられなさそうで食べられる」なるドルチェ
こちらはモアイをデザインしたフィナンシェになりまして
何故か店内各所にはモアイが並ぶのも、ここプレゼンテ スギの特徴の1つ
そんなモアイと共に頂く、本日最後のお酒がこちら
SAKE HUNDREDという品なのですが・・・
そのお値段、市販価格で500㎜ 16万円になるとのこと
さすがにこちらを、コースのペアリングでは提供する事が出来ず
とは言え、利益を乗せることも阻まれる為、グラスでの量り売りを原価で提供
今回は10㎜を3300円にて頂いたのですが、これがまたもう…
私の持つ、どの言語でも説明が付かない、正に究極のひと言
そんなお酒を経て、最後に提供となったのが、
こちら、食べられないけど食べられそう
はぐれメタルとスライムベスが守護する宝箱
その中身はローズの石鹸となっておりまして、こちらはもちろんドルチェでは無くお土産に
そして食後には
こちら、本日のお飲みものとしてソフトドリンクが提供
コーヒーや紅茶に並び、なにかおかしな自家製茶の名前を聞きまして
思わず聞き直しつつもそちらを注文
が、それがなんのお茶であったのかを覚えていられないほど、とにかく情報量が詰まりに詰まった一食
しかも頂く料理は、頂点ともいうべき素材を惜しみなく使用しつつも、そこに施される様々な創意工夫
なにより全ての料理にはストーリーが存在し
その物語を彩るかのように、手を加えられる料理20数品
とにかく、驚きに驚きを重ねた品ばかりとなり、今回は落ち着いて味わうに至らない一食に
とは言え、次の機会に再訪したいのはもちろん、次こそは料理を味わう事のみに集中したい一食
そのお値段はペアリングコースで43000円と、なかなかなものとなりますが
料理の数、そしてお酒の数を思えばむしろお安く感じる、千葉が世界に誇れる名店をついに堪能するものとなりました。
最後に、今回紹介したお店の情報がお役に立てましたら、
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PRESENTE Sugi
■ プレゼンテ スギ
■ 住所:千葉県佐倉市白銀2-3-6
■ 営業時間:11:30 – 14:30 / 18:00 – 22:00
■ 定休日:月・火曜日